アルコール好きは必須!肝機能検査とは

アルコールをよく飲む機会がある方は特に気にしたい、肝臓のこと。肝臓の病態が悪化しても、なかなか症状となってあわれることがないため、定期的に肝機能検査を受けておく必要があります。肝機能検査とは、血液検査によりあらゆる数値を確認することです。

肝臓には、肝細胞・胆管細胞に接するように血液の通り道があり、それぞれの細胞が血液の通り道に接しているため、肝細胞や胆管細胞に異常が発生すると、肝臓内の物質が血液中に漏れだします。そのため、肝臓から漏れだしている物質の数値をはかることによって、肝臓の健康状態をチェックすることができるのです。

肝機能検査の数値は、一つだけではありません。ALT(GPT)、AST(GOT)、γ―GTP、ALP、アルブミン、血小板、LDなど10種類以上の数値があります。40歳以上の方に義務づけられている「特定健診」では、ALT(GPT)、AST(GOT)、γ―GTPの、3種類の数値を検査することになっています。

ALTとは、アラニンアミノトランスフェラーゼの略で、以前はGPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)と呼ばれていました。これは細胞内でつくられる酵素で、ほとんどが肝細胞に存在します。ASTとは、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼの略で、以前はGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)と呼ばれていました。

これらの基準値はともに30IU/L以下で、両方の数値が高いときには肝臓の病気が疑われます。しかし、ASTは肝臓以外の臓器にも含まれているため、ASTの数値だけが高く、ALTの数値が基準値であるときは、肝臓以外の病気が疑われます。

γ―GTPは特にアルコールの分解に関わっている物質で、お酒を飲みすぎると数値が上がる傾向があります。これらの数値が異常を示している場合は、肝臓の危険信号で、さらには何らかの病気になっている可能性があります。肝機能検査の結果から疑われる病気は、ALTとASTの数値が高い場合には、C型肝炎、B型肝炎、薬剤性肝炎、アルコール性肝炎、自己免疫性肝炎などがあげられます。

ただし、C型肝炎になっていたとしても、両数値が基準値を示していることもあるので、C型肝炎とB型肝炎の検査を受けたことがない方は、肝機能検査の他にもそちらを受けることをおすすめします。

検査前に知っておきたい!肝機能検査項目

肝機能の検査を行う際、一種類だけの数値ではなく、様々な数値を比較して肝臓の健康状態を診断します。数値は10種類以上ありますが、健康保険に加入している方が受ける義務があるのが、ALT(GPT)、AST(GOT)、γ―GTPの、3種類です。ALTとASTの基準値はともに30IU/L以下で、γ―GTPは50IU/L以下が正常だといわれています。検査を受ける機関などによって基準値は異なります。他にも、このような肝機能検査項目があります。

ALP
アルカリフォスファターゼの略。体内のほとんどの臓器や骨に含まれている酵素で、ALSとASTが正常であってもALPが高い数値を出したときには、骨疾患が疑われます。ALS、ASTともに高い数値が出ていた場合には、肝臓の疾患が考えられます。基準値は、100〜325IU/Lです。400以上を示す場合には、胆道がんや胆石などの疑いがあり、入院して調べることがあります。

総たんぱく(TP)
総たんぱくとは、血清の中にあるアルブミンやグロブリンなどのたんぱくの総称です。肝機能障害などが起こると数値は低くなります。総たんぱくが6.6g/dL以下の場合、アルブミンが3.7g/dL以下の場合は肝機能が低下している状態を示しています。

総ビリルビン(T-Bil)
総ビリルビンは寿命を迎えた血球中のヘモグロビンの分解産物で、さらに肝臓で分解されて胆汁として排泄されます。この数値が高いということは、肝機能障害があるということを示しています。1.2以下が正常といわれています。

硫酸亜鉛混濁試験(ZTT)
血清中のたんぱくの性質を調べる検査で、血清たんぱくの沈殿量で肝臓の状態をチェックします。血清中のたんぱくの1分画であるγ―グロブリンを測定するものです。12.0以下が正常で、それ以上を示した場合、場合によって精密検査を要します。

チモール混濁試験(TTT)
ZTTと同様、血清中のたんぱくの性質を調べる検査で、血清中のγ―グロブリンの量をみるものです。4.0以下が基準値であり、それ以上を示した場合には、他の肝臓検査の値も参考にしながら、必要によっては精密検査を行います。

乳酸脱水素酵素(LDH)
体内のほとんどの臓器に含まれている酵素で、特に肝臓、腎臓、肺、血液、筋肉、がん細胞に多く含まれています。基準値は120〜442IU/L程度で、これ以上の数値が出た場合には、慢性肝炎、肝硬変、腎炎などの疑いがあります。120未満の場合は、ときに正常者でも見られるため、経過観察を要します。

肝臓検査の結果からわかる病状とは

肝臓の状態を確かめる方法のひとつに、血液検査があります。血液検査は健康診断にも取り入れられているので、受けやすいのではないでしょうか。しかし、その数値の種類や見方については、知っておくべきです。こちらでは、それぞれの数値と見方についてご紹介します。

AST(GOT)(値 IU/I)
8未満【低値】…特に心配はなく、経過観察で大丈夫です。
8〜38【正常】
39〜89【軽度上昇】…考えられる障害は、脂肪肝、アルコール性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、心筋梗塞、環状線機能亢進症など。
90〜499【中程度上昇】…考えられる障害は、活動性慢性肝炎、急性ウイルス肝炎、薬剤性肝炎など
500以上【高度上昇】…考えられる障害は、急性肝炎、劇性肝炎など。入院が必要となるでしょう。

ALT(GPT)
上記と同様の酵素で、特に肝炎では高くなる傾向があります。
正常値は4〜43。考えられる肝機能障害などは、ASTと大方同じです。

γ―GTP(値 IU/I)
男性86以下・女性48以下…正常
男性87〜499・女性49〜499…アルコールを大量に摂取している場合に出る数値です。アルコールは控えるようにしましょう。健康な場合も考えられますが、まれに肝炎や肝硬変を引き起こしている場合があります。他の検査結果と比較して判定します。
500以上…精密検査が必要です。

ALP(値 IU/I)
354以下【正常】
355〜400【軽度上昇】…超音波検査など、血液検査以外も受けてみましょう。他に異常がない場合は、経過観察を行います。
400以上【高度上昇】…胆がんなどの恐れがあります。精密検査が必要です。

TP(値 g/dl)
5以下【低蛋白血症】…何が低下しているかの検査が必要です。
5〜6.5【軽度低蛋白血症】…他の検査も見て判定します。
6.5〜8.5【正常】
8.5〜10【軽度高蛋白血症】…他の検査も見て判定します。問題がなさそうなら、経過観察のみとなります。
10以上【高蛋白血症】…精密検査を行います。

詳しくは、医師からの説明があるはずです。しっかりと説明を聞き、対策を行いましょう。

肝臓の健康チェック!肝機能検査の基準値

定期的に肝臓の健康状態をチェックするために、検査を行うようにしましょう。肝機能に関わる数値には、GPT【ALT】やGOT【AST】などがあります。それぞれの概要と、基準値をチェックしましょう。

GPT【ALT】基準値は、30IU/L以下
GPTとは、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼのこと。最近では、国際的な基準でALT(アラニンアミノトランスフェーゼ)に統一されつつあります。基準値よりも高い場合には、ウィルス肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎、肝硬変などが考えられます。AST(GOT)との数値のバランスにもよるので、比較しながら診断することになります。

GOT【AST】基準値は、30IU/L以下
GOTとは、グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼのことで、最近では国際的な基準としてAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)に統一されています。GOTが高い場合は、ウィルス肝炎、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎、肝硬変などが考えられます。GOTだけが高く、GPTの数値が基準値である場合には、肝臓以外の病気が疑われます。両方の数値が高い場合には、肝臓の障害の可能性が高いでしょう。

γ―GTP基準値は、50IU/L以下
肝臓はじめ、腎臓や小腸にも含まれている酵素で、肝臓では肝細胞や胆管細胞、胆汁の中にも存在しています。特にアルコールの分解に重要な役割を担っている物質です。基準値よりも高い場合は、アルコール性肝障害、脂肪肝、胆汁うっ滞、胆石症、胆道閉鎖などが考えられます。他の数値と比較することが大切ですが、γ―GTPの数値に異常があった場合は特に、アルコールによる脂肪肝や胆道の障害の可能性が高いといえます。

ALP基準値は、100〜325IU/L
アルカリフォスファターゼの略。肝臓をはじめ、腎臓、小腸、骨、胎盤などに含まれている酵素です。数値に異常がある際は、胆汁うっ滞、薬物性肝障害、肝炎、胆石症、胆道閉鎖などが考えられるほか、ALPは骨でも多く作られているので、この数値が高いときは骨の病気の可能性も考えられます。

肝臓の検査は無料で受けられる?

肝臓がダメージを受け機能障害に陥っていたとしても、症状として非常に現れにくいため気づいた時には重病だった、ということはよくあることです。脂肪肝など、肝機能障害の可能性をチェックするための血液検査は、多くの医療機関で受けることができ、無料で実施している自治体も多いです。病状が進んでしまわぬうちに、早め早めから肝臓の検査を行うようにしましょう。

特に、肝炎の原因の8割である肝炎ウィルスの検査は是非受けるようにしましょう。肝炎ウィルス感染者は、国内だけでも300〜370万人ほどいるといわれていますが、その7割は自分が感染していることに気づかないといいます。自覚症状が出ないまま、肝硬変や肝がんになってしまう可能性も十分に考えられるのです。B型肝炎やC型肝炎は、血液や体液を介して感染するといわれていますが、感染原因の約半数が不明です。輸血や大きな手術をしたことがない方も、検査を受けるようにしましょう。

肝炎ウィルスに感染しているかどうかは、感染したと思われる時期から3ヶ月以上経過していれば、血液検査で確認することができます。採血してから数週間後には結果を知ることができます。検査は、基本的には無料で受けることができます。自治体による検査では、お住まいの市町村の住民基本検診や、お住まいの都道府県の保健所で行われている検査などがあります。一部の自治体では自己負担が必要な場合があるので、地域の保健所にお問い合わせください。

また、健康保険組合、政府管掌健康保険等の健康診断でも検査は可能です。検査値などにより肝炎が疑われる方は、医療機関で検査を受けるようにしましょう。検査の結果、感染していることがわかったら、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。必要に応じて適切な治療を受けることができ、肝硬変や肝がんへの進行も防ぐことができます。肝炎ウィルス検査や血液検査の他にも、肝がんを早期発見できる画像検査や組織検査などがあります。早め早めの検査が大切です。

肝臓のエコー検査について〜検査費用など

肝がんの診断技術は、近年著しく進歩しました。血液検査、病理学的検査、肝弾性度測定などさまざまな検査がありますが、中でもエコー(超音波)検査はとても簡単で、患者さんに刺激や痛みを与えないことで多くの方に利用されています。2007年には新しい造影剤も登場し、より肝臓がんをしっかりと見つけ、観察することが可能となりました。

エコー検査とは、超音波を対象物に当てて、その反射を映像化することで対象物の内部の状態を調べる画像検査法です。超音波は通常聞こえる音よりも高い周波数の音のことで、非常に強いものでは物を壊してしまうほどの強力なパワーを発揮するものもありますが、検査で使われる超音波は生体には害はないといわれています。エコー検査では、受ける人は特別な準備は必要ありません。病室や外来などで検査を受けることができます。

単純超音波像では、肝臓の大きさ、肝表面の状態、血管の状態、肝実質の状態、脂肪の程度などを見ることができます。肝臓がんの場合は、がんの大きさ、数、部位なども明確に知ることができます

最近のエコー技術としては、特殊な造影剤が使用されており、肝臓がんやNASHの診断に利用されています。造影剤を注入すると、肝臓へは肝動脈から入ってきます。がんの部分は白色にうつり、その後肝臓に存在するクッパー細胞という細胞に異物として取り込まれます。その30分程度後に、さらなる造影が可能となり、がん病巣部分にはクッパー細胞がいないため、造影剤が反映せず黒くうつるようになります。

腹部のエコー検査は、保険診療となります。3割負担で、1,590円となります。同じ部位のエコー検査なら、全国どこの病院で受けても同じ料金となります。所要時間は15分程度で、特に苦痛なことはありません。腹部にエコーをあてることで、「肝腫瘍」、「肝硬変」、「脂肪肝」、「胆石」、「膵(すい)腫瘍」、「腎腫瘍」、「腎結石」、「大動脈瘤」などを確認することができます。


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