肝臓はタフな臓器!?その回復力とは

健康な人でもアルコールを飲み続けると脂肪肝や肝硬変のリスクが高まるので、肝臓を休める日を週に2日は設けるようにしましょう。アルコールの飲みすぎは、脂肪肝や肝炎や肝硬変などの肝臓障害を招くといわれていますが、どの程度飲むと脂肪肝になるのでしょうか。目安として知られているのが、日本酒3合、またはビール大瓶3本程度のアルコールを、2〜3年毎日飲んでいることで脂肪肝になりやすいといわれています。これを10年続けていると、肝硬変になる可能性は高いです。

ただし、肝臓の機能は、48時間休ませてあげることで回復するといわれています。そして驚くべきことに、肝臓の7〜8割が失われたとしても、1年ほどで元の大きさに戻るよう。驚くべき回復力といえるでしょう。しかし、非常にタフな反面、自覚症状が出たときには肝臓障害がかなり進んでいるといっていいでしょう。

肝臓の回復力をさらにアップさせるためには、断酒をし、食生活に気を配るようにしましょう。できるだけ3食きっちりと食べ、食べ過ぎには注意が必要。すでに肝機能障害の方は、適正エネルギーを守り、様々な栄養分のものをバランス良く食べることが大切です。油っぽいものも肝臓に負担をかけてしまうもの。なるべく控えるようにしましょう。すでに脂肪肝の方は、油っぽい食事はおすすめできません。

肝機能の回復に役立つといわれている栄養素が、良質なたんぱく質です。肝臓には、アルコールを分解したり、ウィルスを撃退したりする働きがありますが、その働きを担う物質がたんぱく質なのです。肝臓が傷ついたらたんぱく質で修復を行うので、良質なたんぱく質の摂取は必要不可欠。ただし、摂りすぎはカロリーオーバーにつながり本末転倒。適正カロリーを守り、摂取するようにしましょう。また、肝臓の機能が低下するとそれまで蓄えていたビタミンの貯蔵機能が低下してしまうため、ビタミン類を積極的に摂取することが大切です。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB12を積極的に摂るといいといわれています。

肝臓の回復期間とは?

近年の研究で、日本人はアルコールに弱い体質だということがわかってきました。欧米人と同じ量のアルコールを摂取しても、日本人の方が肝臓へのダメージが大きく、実際にアルコール性の肝臓障害を起こす人は少なくありません。生活習慣病の中でも、肝臓障害は、死因の4位となっています。アルコール摂取量は現代が最も多いといわれていますし、現代の日本人にとってはとても無視できることではありません。

しかし、肝臓はもともとタフな臓器です。肝臓に障害を負っていなければ、48時間ほど休ませると機能が回復するといわれています。そのため、健康な人ならお酒は週に3日までに留めておくようにしましょう。多くの人は、「アルコールは肝臓に悪い」と思っていますが、適度にとれば体に悪いことなんて決してありません。むしろ、適度に摂取した人はしない人よりも長生きするともいわれているのです。問題は、量を多くとってしまうことや、休む間もなく飲み続けることで、肝臓の解毒作用が追いつかなくなることです。

アルコールを摂りすぎると、脂肪肝になりやすくなりますし、悪化すると肝炎や、肝硬変へと進行してしまいます。肝硬変になっては、肝臓を元の健康な状態に戻すのは大変困難なことなので、悪化する前になんとか肝臓を健康な状態に戻す必要があります。最も望ましいのは、肝臓を48時間休ませてあげることです。肝臓が働くのは、アルコールだけではありません。食品添加物などの有害物質や、睡眠不足、ストレスなども肝臓の負担につながるので、極力避けることが大切です。

肝臓の機能を回復するための方法とは?

肝臓の機能の衰えを予防するためには、食事や運動など、生活習慣が重要になりますが、具体的にはどのような方法を行うのが良いのでしょうか?肝臓の機能を回復するための方法、対策などをご紹介します。

食べ過ぎはNG
肝臓が疲労してしまうのが、暴飲暴食です。過剰な栄養の処理に追われて肝臓が疲れ果て、肝機能が低下してしまうでしょう。

特に食べ過ぎてはいけない食材
特に食べ過ぎに注意したいのが、卵、牛乳、乳製品、肉類、パン、パスタ、揚げもの、スナック菓子です。卵や乳製品などの高タンパク・高脂肪な食べ物を食べると、消化する際肝臓への負担が大きくなってしまいます。揚げものなどには抗酸化脂質やトランス脂肪が含まれていますが、これらは肝臓にとって有害とされています。

緑黄色野菜・大豆食品を積極的に摂る
腸内細菌の改善をする緑黄色野菜と、アミノ酸のバランスが良く弱っている肝臓を回復させる作用が期待できる大豆食品を積極的に摂りましょう。特に大豆には、サポニンという成分が含まれていますが、これは過酸化脂質を抑えて肝臓を再生させ、肝機能を正常化させる働きがあります。

食品添加物入りの食材は摂らないようにする
肝臓には解毒作用がありますが、どんなに肝臓に良いとされる食品をとっていても、解毒が必要な食品添加物や農薬などを一緒に摂取してしまっては意味がありません。食材や食品を選ぶときには、添加物や農薬を使用していないものを優先して選ぶようにしましょう。

適度に運動をする
過剰な栄養を摂り、それを運動で消費できなければ肝臓に負担がかかるばかりです。また、筋肉を動かさなければ血液は徐々に汚れて行き、肝臓はその処理に追われてしまうことに。

睡眠不足を解消し、質の良い睡眠をとる
起きている時間が長ければ長いほど、肝臓は稼働しエネルギーがかかっています。毎日3〜4時間しか眠れない…という方は肝臓が悲鳴を上げている可能性大。夜起きて朝寝るという夜型生活も、自律神経のバランスを崩し肝臓にも悪影響を与えます。

肝臓が回復しない場合の対処法

適度な運動、食生活の改善、良質な睡眠をとっていても肝臓の機能が回復しない場合は、すでに肝臓に障害を負っている可能性があります。健康診断の検査で「肝機能検査の一部に異常を認められます」という結果が出たとしても、食生活や生活習慣を見直せば多少は回復するものです。しかし、改善策を実行した後でも、血液検査の結果が改善していないなど、不調を感じた場合はすぐに精密検査を受けるようにしましょう

中には、お酒をやめることで数値が正常化する場合もあります。それが、γ―GTP値が高いときです。γ―GTPは、アルコールに顕著に反応する数値です。GOTやGPTが基準値内だということは、とりあえず肝臓に直接ダメージを与えているような肝炎のような病気の疑いはなさそうなので、改善策はお酒の付き合いのみとなります。

γ―GTP値のみが高かったときには、すぐにお酒をやめましょう。週に2日は休肝日をとりましょう…とはいわれていますが、それはまだ肝臓が正常に機能している方の場合です。すでに肝臓に障害の疑いがある場合には、きっぱりと断酒することが一番の回復方法となります。一旦肝臓を正常な状態に戻してから、再度肝臓が悪くならないようなお酒の飲みかたを覚えるべきでしょう。

ただし、飛びぬけて高い場合にはアルコール性肝障害の疑いが強いといえるでしょう。医師に相談し、正しい治療を受けるようにしましょう。他にも、アルコールをやめたのに数値が良くなっていない、ということがある場合は、お酒以外の原因が考えられます。お酒をやめたのに回復していない方は是非、すぐに医師に相談することをおすすめします


しじみ習慣で肝臓を労わろう